2012年5月24日木曜日

全ホースマンの栄誉 日本ダービー開催

5月27日、とうとう全ての競馬関係者の夢でもあり、目指している日本ダービーが始まります。
今回、2008年のダービーを制したディープスカイについて焦点をあててみようと思います。

ディープスカイはアグネスタキオンの産駒で、2007年の10月にデビューします。

デビュー戦4着に敗れますが、次走で2着と初連対。

いよいよ初勝利間近かと思われますが、ここから勝ちきれない日々が続きます。

3戦目、4戦目の未勝利戦でも2着と連対しますが、3歳となって迎えた5戦目で9着と惨敗。

一転して初勝利が遠のいたかの様に思われました。

そんな中での6戦目、4、5番手でレースを進めると、そのまま押し切ってとうとう念願の初勝利。

デビューから実に3ヶ月半後の事でした。

次走は条件戦に出走。連勝を期待されますが、後方からの競馬で先行馬にクビ差届かず2着。この後、重賞初挑戦を表明。

アーリントンカップ(GⅢ)に出走し、ここでも後方からレースを展開し、末脚勝負に出ますが、逃げ馬と中団の馬に届かず、3着。

しかし10番人気の中、徐々に力を発揮し出した様にも感じました。

デビュー9戦目、中3週を開け、毎日杯(GⅢ)に出走。6番人気とやや評価を上げ、8、9番手でレースを展開。

今まで先行勢に苦労しましたが、次々と各馬をかわし、中団から先に抜け出していた1番人気のアドマイヤコマンドをかわし、突き放してゴールイン。

とうとう2勝目を重賞初制覇というかたちで飾る結果となりました。

今までの惜しいレースがようやく実を結び、ここでGIレース、NHKマイルカップへの参戦を決断。

僅差ではありますが、GIレースで1番人気の支持を得ます。

レースは今までよりも後方の16番手で道中を進み、最終コーナーでは11番手まで位置取りを上げていよいよ直線。

溜めていた脚を解放すると、並み居る馬を次々とかわし、出走メンバー中最速の上がりタイムを計測。

結局、2着に1 3/4馬身の差をつける快勝で、ついにGIタイトルを手にする事になりました。

ここまで費やしたレースが10戦もあり、ここで休養かと思われましたが、日本ダービーへの出走を表明。

クロフネやキングカメハメハといった名馬と同じローテーションで日本ダービーに挑みます。

皐月賞馬のキャプテントゥーレが不在の中、ディープスカイが1番人気の支持を集めると、ここでも13~15番手でレースを展開。後方からの競馬が定着してきました。

直線を向くと、前走通りに末脚を爆発させ、やはり出走メンバー最速の上がりタイムを見せて14頭を次々にかわしてゴールイン。

見事にNHKマイルカップとダービーの変則GI2冠を達成する事となりました。

この後もディープスカイはGI戦線を賑わせてくれましたが、いくらデビューし始めた頃に
負けが続いたとしても、ディープスカイの様に6戦目で初勝利、9戦目で2勝目を挙げたの
ちにGIタイトルを奪取する事も有り得るのです。

夢を与えてくれる結果を残してくれた意味でも、ディープスカイの功績は大きいでしょう。

そんなディープスカイの様に、苦労しながらも日本ダービーのタイトルを手にする馬が現れる
のか?そんな事にも注目しながら、日本ダービーの予想を楽しみたいと思います。

2012年5月6日日曜日

ヴィクトリアマイル 初戴冠なるか

5月13日、東京競馬場の芝1,600mでヴィクトリアマイル(GI)が行われますが、当該レースへ向けて有力候補の1頭である、フミノイマージンの競争成績などを調べてみようと思います。 フミノイマージンは父親がマンハッタンカフェ、母親がシンコウイマージンという血統で、今年6歳を迎える牝馬です。 2歳の暮れにデビューし、4着と敗れますが、翌月の3歳初戦では、6番人気ながら中団から差し切って初勝利を挙げます。 こののち、クラシックへ向けての戦いが始まる訳ですが、500万下の条件戦で6着、4着と白星を重ねられず、5戦目の同条件戦では12番人気まで人気が落ち込んでしまいます。 しかし、先行しながらレースを進め、ゴール前でクビ差かわし、2勝目を挙げ、次戦にはオークス出走権を懸けてスイートピーステークスへ出走するも4着となり、オークス出走が危ぶまれましたが、なんとか出走権利を確保。 いよいよクラシックレースへ初挑戦となった訳ですが、やはりまだ力不足の感は否めず、定評価の中で11着に敗れてしまいます。 この後はひたすら力を付ける事に専念し、オークスの休み明けに3勝目、4歳初戦に4勝目を挙げ、いよいよ春に格上挑戦となりますが、重賞レースへの挑戦を始めます。 まずは中山牝馬ステークス(GⅢ)に出走し、14番人気となりますが、軽量のハンデを存分に生かし、後方からの追い込みで2着に入選。 賞金を加算すると、次の福島牝馬ステークス(GⅢ)では、前走から斤量が3kg増えたにもかかわらず、上がり3F33秒3の末脚を繰り出し、とうとう重賞初制覇を成し遂げます。 ヴィクトリアマイルへは向かわず、金鯱賞(GⅡ)へ出走し6着。 マーメイドステークス(GⅢ)に出走し、見事重賞2勝目、休み明けの府中牝馬ステークス(GⅡ)で3着とすると、オークス以来のGIレース、エリザベス女王杯に挑戦。 しかし結果は8着と、強豪馬からはやはり一歩遅れを取ってしまいました。 翌月に愛知杯(GⅢ)に出走すると、エリザベス女王杯の鬱憤を晴らすかの様に、重賞3勝目を挙げる事となりました。 5歳となり、初戦は牡馬牝馬混合重賞へ初挑戦。 東京新聞杯(GⅢ)に出走し、9番人気ながら4着と掲示板を確保し、いよいよ阪神牝馬ステークス(GⅡ)に出走。 やや距離が短いかとも思われましたが、力強い末脚を見せ、1、2着と差の無い3着に食い込みました。 去年のヴィクトリアマイルには参戦しませんでしたが、今年は距離が短いと思われた阪神牝馬ステークスに出走し、好結果を出した事から、問題無ければヴィクトリアマイルへ参戦してくるでしょう。 末脚勝負に活路を見出してからは、安定した成績を収めており、ヴィクトリアマイルは阪神牝馬ステークスから200m延びる事もプラスになると思います。 いよいよ充実を向かえた6歳のフミノイマージンを、ヴィクトリアマイル予想で軸として考え、応援したいと思います。