2012年4月19日木曜日

GI NHKマイルカップ(芝1,600m)

NHKマイルカップを語る上で、2004年のNHKマイルカップ覇者
であるキングカメハメハは外せないでしょう。

キングカメハメハは父親Kingmambo、母親マンファスという血統で、
デビュー前から期待されていた1頭でした。2歳の新馬戦でデビュー
すると、1番人気となって半馬身で勝利すると、2戦目のエリカ賞
(500万下)も半馬身差で勝利。2連勝で2歳を終えます。明けて3歳
となって初戦に重賞の京成杯(GⅢ)へ出走しますが、1着からコンマ
8秒の差をつけられて3着。ここまでの成績やレース結果を見ると、
決してべらぼうに強いという印象を受けるものではなく、むしろGI
で好成績を残せる程の器を持っているようには見えませんでした。
しかしここから怒涛の快進撃を見せる事になるとは思いもよらず。
京成杯の後、オープン戦のすむれステークスへ出走すると、2着に
2.5馬身差をつけて快勝。5戦目には毎日杯(GⅢ)を選択。2番人気
となりますが、ここでも1番人気のシェルゲームに2.5馬身差をつけ
て重賞初勝利を挙げ、NHKマイルカップへ向かう事が発表されます。
NHKマイルカップでも、ニュージーランドトロフィー(GⅡ)を制し
たシーキングザダイヤを退けて1番人気に座ると、雨が降る中、中
団からメンバー中最速の上がりを見せ、当時のレースレコードとな
る1分32.5秒のタイムで走破し、GIタイトルを戴冠。こののちダー
ビー(GI)へ向かうと、直線で早々に先頭に立ち、後続を退けて見事に
変則の2冠を達成する偉業を成し遂げる事となりました。

キングカメハメハは、秋に神戸新聞杯(GⅡ)を制覇し、天皇賞(秋)へ
向かうローテーションを組みましたが、屈腱炎を発症していまい引
退を余儀なくされましたが、現在では名種牡馬として活躍し、ロー
ズキングダムやアパパネ、ルーラーシップ、トゥザグローリー、ロ
ードカナロアといった強豪を輩出。2年連続でリーディングサイア
ーを獲得する程の名馬となっています。

今年のNHKマイルカップでは、キングカメハメハの様な名馬が誕生
するのか、非常に楽しみです。ダービーへ向かうローテーションも
定着しつつあり、ダービーを占ううえでも重要な1戦として位置づ
けられている事は間違いありませんね。

2012年4月7日土曜日

京都競馬場 4.29 天皇賞(春) JRA GI

競馬史上初の無敗の三冠馬となった名馬、シンボリルドルフも、この栄誉ある天皇賞(春)を制した1頭である事をご存知でしょうか?

シンボリルドルフは、2歳を3戦3勝で終え、翌年の3歳は皐月賞トライアルの弥生賞から始動。2番人気となりますが、1番人気のビゼンニシキを抑えて重賞初勝利を挙げ、クラシック最有力候補に推し上がりました。
 
そしていよいよ迎えたクラシック第一弾、皐月賞に臨むと、弥生賞で降したビゼンニシキを又も破り、GI初タイトルを得て、勢いに乗ります。
 
2冠目のダービーでは、スズマッハをコンマ3秒離し、ダービー馬の称号を手にすると、菊花賞トライアルのセントライト記念をコンマ5秒差をつけてレコードタイムで快勝。
 
そしていよいよ三冠を制するべく臨んだ菊花賞。
 
コンマ1秒差ではあったものの、1番人気の支持に応え、とうとうクラシック三冠のタイトルを手にするとともに、史上初の無敗でのクラシック三冠という偉業を達成する事となりました。

この後、ジャパンカップへ中1週の強行日程で出走するも、3着と連勝が止まりますが、有馬記念を制し、史上初めて、現在でいう3歳での4冠を達成する事になりました。

翌年、古馬となって、天皇賞(春)、ジャパンカップ、有馬記念の連覇を達成し、今現在でも敗られる事のない、GI7勝を収め、長らく生涯最多獲得賞金の記録も保持していました。

当時としては珍しいであろう、海外遠征も行うなど、競馬界にとっての先駆け的な存在であった事も間違いありません。
 
ジャパンカップに勝利した当時、海外からの評価が高かった事も、シンボリルドルフを語るうえで貴重な情報だと思います。

GI4勝を挙げたトウカイテイオーを産駒としても残しており、種牡馬としても活躍したシンボリルドルフ。
 
天皇賞(春)の予想を楽しむ意味でも、少し時間があったら、シンボリルドルフを振り返ってみるのも、一向だと思います。