5月27日、とうとう全ての競馬関係者の夢でもあり、目指している日本ダービーが始まります。
今回、2008年のダービーを制したディープスカイについて焦点をあててみようと思います。 ディープスカイはアグネスタキオンの産駒で、2007年の10月にデビューします。 デビュー戦4着に敗れますが、次走で2着と初連対。 いよいよ初勝利間近かと思われますが、ここから勝ちきれない日々が続きます。 3戦目、4戦目の未勝利戦でも2着と連対しますが、3歳となって迎えた5戦目で9着と惨敗。 一転して初勝利が遠のいたかの様に思われました。 そんな中での6戦目、4、5番手でレースを進めると、そのまま押し切ってとうとう念願の初勝利。 デビューから実に3ヶ月半後の事でした。 次走は条件戦に出走。連勝を期待されますが、後方からの競馬で先行馬にクビ差届かず2着。この後、重賞初挑戦を表明。 アーリントンカップ(GⅢ)に出走し、ここでも後方からレースを展開し、末脚勝負に出ますが、逃げ馬と中団の馬に届かず、3着。 しかし10番人気の中、徐々に力を発揮し出した様にも感じました。 デビュー9戦目、中3週を開け、毎日杯(GⅢ)に出走。6番人気とやや評価を上げ、8、9番手でレースを展開。 今まで先行勢に苦労しましたが、次々と各馬をかわし、中団から先に抜け出していた1番人気のアドマイヤコマンドをかわし、突き放してゴールイン。 とうとう2勝目を重賞初制覇というかたちで飾る結果となりました。 今までの惜しいレースがようやく実を結び、ここでGIレース、NHKマイルカップへの参戦を決断。 僅差ではありますが、GIレースで1番人気の支持を得ます。 レースは今までよりも後方の16番手で道中を進み、最終コーナーでは11番手まで位置取りを上げていよいよ直線。 溜めていた脚を解放すると、並み居る馬を次々とかわし、出走メンバー中最速の上がりタイムを計測。 結局、2着に1 3/4馬身の差をつける快勝で、ついにGIタイトルを手にする事になりました。 ここまで費やしたレースが10戦もあり、ここで休養かと思われましたが、日本ダービーへの出走を表明。 クロフネやキングカメハメハといった名馬と同じローテーションで日本ダービーに挑みます。 皐月賞馬のキャプテントゥーレが不在の中、ディープスカイが1番人気の支持を集めると、ここでも13~15番手でレースを展開。後方からの競馬が定着してきました。 直線を向くと、前走通りに末脚を爆発させ、やはり出走メンバー最速の上がりタイムを見せて14頭を次々にかわしてゴールイン。 見事にNHKマイルカップとダービーの変則GI2冠を達成する事となりました。 この後もディープスカイはGI戦線を賑わせてくれましたが、いくらデビューし始めた頃に 負けが続いたとしても、ディープスカイの様に6戦目で初勝利、9戦目で2勝目を挙げたの ちにGIタイトルを奪取する事も有り得るのです。 夢を与えてくれる結果を残してくれた意味でも、ディープスカイの功績は大きいでしょう。 そんなディープスカイの様に、苦労しながらも日本ダービーのタイトルを手にする馬が現れる のか?そんな事にも注目しながら、日本ダービーの予想を楽しみたいと思います。
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