競馬史上初の無敗の三冠馬となった名馬、シンボリルドルフも、この栄誉ある天皇賞(春)を制した1頭である事をご存知でしょうか?
シンボリルドルフは、2歳を3戦3勝で終え、翌年の3歳は皐月賞トライアルの弥生賞から始動。2番人気となりますが、1番人気のビゼンニシキを抑えて重賞初勝利を挙げ、クラシック最有力候補に推し上がりました。
そしていよいよ迎えたクラシック第一弾、皐月賞に臨むと、弥生賞で降したビゼンニシキを又も破り、GI初タイトルを得て、勢いに乗ります。
2冠目のダービーでは、スズマッハをコンマ3秒離し、ダービー馬の称号を手にすると、菊花賞トライアルのセントライト記念をコンマ5秒差をつけてレコードタイムで快勝。
そしていよいよ三冠を制するべく臨んだ菊花賞。
コンマ1秒差ではあったものの、1番人気の支持に応え、とうとうクラシック三冠のタイトルを手にするとともに、史上初の無敗でのクラシック三冠という偉業を達成する事となりました。
この後、ジャパンカップへ中1週の強行日程で出走するも、3着と連勝が止まりますが、有馬記念を制し、史上初めて、現在でいう3歳での4冠を達成する事になりました。
翌年、古馬となって、天皇賞(春)、ジャパンカップ、有馬記念の連覇を達成し、今現在でも敗られる事のない、GI7勝を収め、長らく生涯最多獲得賞金の記録も保持していました。
当時としては珍しいであろう、海外遠征も行うなど、競馬界にとっての先駆け的な存在であった事も間違いありません。
ジャパンカップに勝利した当時、海外からの評価が高かった事も、シンボリルドルフを語るうえで貴重な情報だと思います。
GI4勝を挙げたトウカイテイオーを産駒としても残しており、種牡馬としても活躍したシンボリルドルフ。
天皇賞(春)の予想を楽しむ意味でも、少し時間があったら、シンボリルドルフを振り返ってみるのも、一向だと思います。